理不尽で不幸せな世界
この世界は理不尽だ。
私はこの世界が嫌いだ。
私はいつも現実逃避している理不尽で不幸せな世界が嫌いだから。
「茉理愛ちゃん‼︎これやって貰えるかな?私ちょっと用事があってさ…」
またこれだ。
「うん。分かったよ。やってみるね」
私ばっかり…
「ごめんねー。じゃあまた明日」
私ばっかりに押し付けて。
「うん‼︎またね」
愛想笑いで手を振ってクラスメートを見送った。クラスメートが見えなくなると一瞬にして真顔に戻る。
「どうせ『彼氏とデート♡』とかなんでしょうけど…はぁ…また面倒ごとが一つ増えたよ…」
私のクラスは面倒ごとがあるとすぐに私に押し付けてくる。私が断れないことを知っておいて…
「……卑怯な奴らめ…ふぅ…で、そこで何してるの。良智斗」
「……よっ…よぉ」
こいつは早楽 良智斗(さら いちと)弟的な存在だ。そして金髪で、青い目が特徴だ。
「何か用?もしかしてまた宿題教えてとか?」
「ちげーよっ…ただ…お前が大変そうだな…って」(ゴニョゴニョ
「…何?心配してくれるの?w」
「ちっ…ちげーって///」
良智斗のこうゆうところが好き。可愛いw
「ねぇ。良智斗。茉理愛に馴れ馴れしくしないで貰えるかな?…正直…うざったい。」
「うおっ⁉︎」
いきなり出てきたのは青谷 優人(あおたに ゆうと)いつも思うのだが…なんでよく会うのかな。
「なんだよ。俺は話してただけだっつーの。」
「……話してただけでも…うざったい。」
そしていつも優人はいつも眠たそうだ。
「うっせーよ。この理不尽睡魔が」
「……ツンツンデレの子に言われたくない。」
「はぁ⁉︎」
凄い修羅場になっているので一旦退避をしよう。だってこの2人いつも喧嘩ばかりしてるから。周りにいる人とかも巻き込む時があるからね。逃げよう逃げよう。
「さて、私はこれから部活もあるし、文化祭のクラス企画も決めなきゃだし、文化祭のポスターも描かなきゃいけないし…あとは…」
「……ねぇ…思うんだけどなんで茉理愛がそんなに仕事をしなくちゃいけないの?他の人は?」
「…えっと…他の人は用事があるからって…」
「…大変だったら…俺が手伝ってやってもいいけど///…どうしてもっていうならなっ」
「ううん。大丈夫‼︎私の仕事だし。ありがとう」
「あ…いや…おう」
「……振られてやんの」
「うっせー」
「あ‼︎じゃあまた‼︎」
手を振ってパタパタと先を急ぐ1日の時間は24時間しかないのだ。ここで無駄な時間を取られるわけにはいかないのだ。
「……僕いつも思うんだ。」
「なにが?」
「……よく笑う人は何かを隠しているって」
「ああ…あいつも一人で抱え込むときあるからな。」
「……心配なの?」
「…っ///うっせー…悪いかよ。」
「……まぁまぁそんなに睨まないでよ。怖いでしょ?…いいね…仲良くて」
「仲良くねーし。だいたいお前はあいつの事ストーカーしてっから怪しまれるんだよ。」
「……ストーカーとは…人聞きの悪いことを…僕はただ変な虫が茉理愛につかないようにしてるだけだよ。…良智斗みたいな気色悪い虫がさ」
「……人を虫呼ばわりかよ。それを世間ではストーカーって言うの…ってかあいつとはただの幼馴染‼︎」
「……幼馴染…恋愛物だったらよくあるフラグ…」
「なんのだよ⁉︎」
時間というものは速いものでもうとっくに18時を回っていた。もう家に帰らないといけない時間だ。
「茉理愛ちゃん。お願いがあるんだけど。部活の顧問の先生に明日から部活行けますって言ってくれるかな?」
2年生の先輩だ。いつも私に面倒事を押し付ける奴。そして部活サボり魔。部長なのにサボり魔。明日から部活行けますって言っても絶対に口だけ。私が一人劇をするときに『私も一生懸命頑張って、茉理愛ちゃんのことを支えてあげるよ。』って言われたけど、見事に裏切られましたね。
「あ…はい…えっと…理由は?」
先輩だから断りずらいのだ。断ったら断ったで面倒だし。
「えっとね…掛け持ちしている部活が忙しかったり……ちょっと精神病んでてさ…ごめんね?」
「あ…分かりました…言っときますね。」
そしてまた愛想笑いを顔に貼り付ける。
「うん‼︎ばいばい‼︎」
「お疲れさまでしたー……」
なにが掛け持ちしている部活が忙しかったりだよ…忙しかったら友達と遊びに行くか普通。精神病んでたらゲーセン行くか普通。
なぜそのことを知っているかというと私は先輩とLIN◯を交換しているから分かるのだ。タイム…なんだっけ…タイム…うんちゃらかんちゃらに先輩は友達と遊んだーとか書き込むからそんな言い訳したって分かるのだ。
「まったく。先輩もバカだなぁ…」
え?途中だけど…何?←
タイトルで気付いた人は気付いたと思う←